記録[2期生-6] 「ぼかし」がんばる。でも不採用…。
区画によって違いが!
こんなテキトーな実験でも区画によって差が出たので驚きです。6つの小さな区画の実験結果です。
A 乾いた雑草に、「ぼかし」をまぶして、肥料は無し
↓〇:肥料がないわりに、元気そうに育っています。ぼかしの効果か?
B 乾いた雑草に、腐葉土をまぶして、肥料は無し
↓△:Aとの差は歴然。ぼかしか腐葉土かの差だけです。
C 乾いた雑草に、腐葉土をまぶして、肥料アリ
↓×:あれ…?肥料入れたのにほとんど育っていない。多分肥料のやり方が下手なのです。
D 野菜のハシッコに、「ぼかし」をまぶして、肥料なし
↓〇:一番上の全体写真でもわかるように、ここだけ地面が陥没しています。どうやら野菜のハシッコが「ぼかし」の効果で速やかに分解されたようです。
E 野菜のハシッコに、腐葉土をまぶして、肥料なし
↓×:植えたトウモロコシとカボチャはほとんど育たず。資材として入れたサツマイモやカボチャの皮から芽が出たようです。
F 野菜のハシッコに、腐葉土をまぶして、肥料アリ
↓△:肥料があったおかげで枯れていませんが、大変小さい。
「ぼかし」に匂いの問題が。
AとDの「ぼかし」区が断然成績が良い。落ち葉や野菜のハシッコの分解に役立つ微生物がぼかしの中にはたくさんいるのでしょう。
ですが、ぼかしには匂いがあります。
強くて嫌な匂いではないので、近所の家との距離がある広い庭で使うなら問題ないのだと思います。
が、ここは住宅地。うちと同じような「小さな庭でもできる」ことを目指したいので、ぐっとこらえて「ぼかし、不採用」にしました。
分解は遅くても。
ぼかしは不採用になりましたが、おかげで「落ち葉や野菜のハシッコが分解されれば、野菜が育ちそうだ」ということはわかりました。
腐葉土をまぶした場合、ぼかしの時ほど分解は進みそうにないので、トウモロコシのように初夏にぐぐっと伸びる野菜は育たない気がします。
梅雨明け以降に肥料が必要な野菜なら育つのではと考えました。
続きます。
記録[2期生-5] 冬に投入、春まで放置
2月には投入を終える
9月頃から野菜のハシッコや落ち葉を穴に入れては、軽く土を被せていきました。土は、もともとこの穴にあった砂利っぽい土をふるいにかけたものです。
いろんなものが飛んでいかないためと、見た目をよくするためと、動物がほじくらないため。住宅地ではこれ大事。
通気があった方が自然に近いだろうと思い、踏みつけたり水を注いだりはしませんでした。また、雨を防ぐこともしませんでした。
できることなら夏にはここで野菜を育てたい。
そのためには春のうちに「土っぽく」なっていてほしいので2月には資材(野菜のハシッコや落ち葉、もみ殻、腐葉土、ぼかしなど)の投入を終わりにしました。
いつもどおり軽く土を被せて春まで放置です。
もともとの地面の高さより少し盛り上がった状態で終了です。
ゴールデンウィークに種まき、苗植え
いよいよ、ここを畑として使っていきます。
こんな「土もどき」で野菜が育つとはあまり思っていないので少々もったいないのですが、比較のためにトウモロコシ、カボチャを植え付けてみます。
5月末の土の様子。左は腐葉土を混ぜこんだ区画、右が「ぼかし」を混ぜこんだ区画の土です。
記録[2期生-4] 秋…湿気と虫の対策
落ち葉に比べて、肥料成分も豊富な(気がする)野菜のハシッコを、ぜひ土作りに使いたい。燃えるゴミも減らせて一石二鳥です。
と思ったのですが
野菜のハシッコが乾かない
トマトのヘタやバナナの皮などをザルに置いて天日干ししたのですが、9月は雨もあり、気温が低いときもあって…カビました。
これでは虫がわく(卵を産み付けられる)のも時間の問題。
とりあえず、「水分の滴る野菜や果物は使わない」ことにしました。
キャベツの外葉のようなものは大歓迎
そしてアレが現れた
雨の続く日は避けて野菜を乾かすことで順調にいっていたのですが、ふと地面に置いたザルをみると…GOKIさんが…!!!
×▲□●☆×…!!!
…対策は2つ。
GOKIさんは甘い果物と玉ねぎが好きらしいので、それは投入しない。
ザルは宙吊りにする。
発想が弥生人
堆肥の材料として使える範囲がどんどん狭(せば)まっていきます。が、小さな畑を作るには十分な野菜のハシッコがお勝手から出ています。
記録[2期生-3] 野菜のハシッコを利用したい
なぜ山は「失敗コンポスト」にならない?
以前、お勝手ゴミを堆肥にしようとして、何度も失敗をしました。
虫がわく、悪臭がする、結局畑には使えない…。という問題がありました。
一方、自然の山では落ち葉が降り積もって土に還っていきます。
そしてまたその土が木を育んでいる。お見事。
これをお手本にしたいものです。
山の土の中で何が起きているのか想像もつかない
山の落ち葉と、お勝手ゴミとの違いを想像してみました。
1 材料が乾いている。
落ち葉は、生鮮野菜のようにみずみずしくありません。水分はイヤな(←非科学的!)菌が増える原因になってしまうことは主婦にもわかります。
2 降り積もる時期は暑くない
葉が落ち葉になるのは秋。葉が落ちてからはしばらく低温で乾燥した気候です。すぐにカビが生えるということはありません。もし梅雨にどっさり葉が落ちたら、すぐに虫が寄ってくるのでは?と思います。
3 カロリーが少ない
落ち葉は見るからにローカロリーです。山の生き物が競いあって食べるようなごちそうではありません。もし山に肉なんて落ちていたら何かが食べに来ます。熊か、カラスか、もっとちいさなゾワゾワした虫か…。
それに比べてお勝手ゴミはあまりにも栄養豊富です。これが色々な生き物を惹き付けます。
というわけで
- 高カロリーなもの(肉や主食の残り)は使わず
- 冬野菜のハシッコを
- カリカリに乾かして、
積んでいこう、と考えました。
お勝手で分別しています
記録[2期生-2] お彼岸頃から作業を
2期生の区割り
まるで遺跡のように畑を区割りし、いろんな条件で試してみることにしました。
- 投入する物:①雑草や落ち葉
- ②野菜の端っこ
- 分解する微生物の元になりそうなもの:①市販の「ぼかし」のもと ②腐葉土
- 肥料:①鶏糞とヨウリン ②なし
↑「ぼかし」のイメージ。スーパーで購入。堆肥を作る微生物が入っているみたい。
なお、ヨウリンは聞きなれない肥料だったのですが、何かの本で「これがいい」と読んで安易に採用しました。
9月スタート
上記の条件を組み合わせた6区画を作ることにしました。
9月の終わりから穴を掘って、それぞれ雑草や野菜のハシッコを投入していきました。
でっかい石がゴロっと出てくる
暑い中での重労働ですので彼岸頃からの作業をお勧めします。
文字通り墓穴を掘ってはシャレになりません。
記録[2期生-1] ごく小さな畑
2期生 計画
1期生で気を良くして、少し真面目にやってみようと思いました。
半畳で始める!
小さな土地でもできるように穴の大きさは50cm×50cmとしました。
(40cm×60cmでも気にしません。)
なお、掘り出された土を置くために穴と同じくらいの場所が必要です。
穴の横に座って作業することを考えても畳半分くらいの広さがあれば今後も挑戦できそうです。
1年後の様子。「小さな穴」だったところが「小さな畑」になってます。
穴の深さは20cm
あまりに深い穴だと通気が悪くなる心配があるので浅めです。空気を遮断して発酵させる堆肥作りもあるのですが、失敗して腐敗させたことがあるのでやめておきます。
穴を庭にいくつも並べて掘ったので、家族に「遺跡」と呼ばれていました。
手抜きな現場見取り図
記録[1期生] 土ってなんだ?
ここから改めて、試行錯誤の記録を綴ります。
思い付きで試した1期生
50cm×50cmくらいの小さな穴を掘り、乾かした野菜の端っこを9月から11月にかけて投入していきました。猫やカラスに荒らされないか心配だったので、投入の度に「土」を被せておきました。
あれ?「土」ってなんだ?
そう、もう庭には「土」があります。でもこれは、家を建てたときに搬入された「まさ土」と呼ばれるようなもので「砂」といった方が正しいかもしれません。
運動場みたいにゴチゴチ
本当のところ、「土」とは、「生物だったもの」と「砂粒」が長い時間をかけて複雑な構造を作り上げたもののことらしいです。
(今さらですが、私が数ヵ月~数年で作ろうとしているのは厳密には「土」とは認められないかも…)
正しくは専門家の書いた本をお読みください。
でも畑にも水耕栽培などいろんな形があるので、私は「野菜を作る(ことができる)土(のようなもの)を作る」ことができればいいのかな、と思っています。
さて、夏になってこの「一期生」の場所にカボチャの苗を植えてみたところ、意外と元気です。その後の管理が悪いので実は採れませんでしたが、可能性を感じた1期生でした。