野菜を作る土を作る

①何度も土を買ってこなくても家庭菜園ができるようにすること、②野菜のハシッコを燃やさず地球に返して空気中の炭素量を減らすこと、ができたらいいな、と思っています。「ゴミをゼロに」「あっという間に堆肥に」という目的のコンポストからはちょっとズレています。

はじめに [5] 地球に優しい?家庭菜園へ

実は環境負荷が大きい野菜作り

「植物を育てているんだから、農業は地球に優しい」イメージがありますが、そういうわけにはいかないようです。

肥料を作るときや、撒いた肥料が変化するとき、運搬、焼却などでたくさんの環境負荷が発生します。


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そりゃそうです、「農業」は何十億人を養ってくれているのですから環境負荷だって大きいわけです。

せめて「家庭菜園」は納得できる楽しみに

一方、家庭菜園は娯楽です。それがなければ生活できないわけでもないし、誰かが飢えるわけでもありません。

 

その娯楽によって大きな環境破壊が引き起こされているとしたら、私としては手放しで楽しむことができません。

もし「この娯楽のためにどこかの山を崩すということはない」というなら、安心して楽しめそうです。

さらにもし、炭素を地球に返すことで環境問題の解決にかすかにつながるなら、より前向きに楽しめると思うのです。

今、経験しておきたい家庭菜園

ところで、農業は厳しい状況にあるといいます。

農家の高齢化など社会的な問題もずっと言われてきましたが、問題はそれだけではないようです。

気候変動で野菜を育てるのが難しくなり、化学肥料をつくるための資源も枯渇、使い続けた土地が疲弊してきているというのです。

いつか野菜や肥料が高騰したとき、環境負荷の少ない家庭菜園がほんのわずかでも誰かの助けになればと想像しています。
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肥料を買わずに採れました♪

 

はじめに [4]もうひとつの特徴、冬が本番。

夏は土を作りません。

普通、堆肥作りのシーズンは夏です。

気温が高いから分解が早いのです。肉や油などの高栄養のものを入れるとますます活発に…と言いますが...私は夏はお休みします!嬉しい!

 

夏は 虫がわく、臭いがする、カビがはえる…など問題が多くて

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何度失敗したことか

 

冬野菜のハシッコで

冬はサトイモの皮や白菜の外葉、ミカンの皮などたくさんのごみが出ます。これを燃えるゴミにせずに利用しようと思います。

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冬、我が家では野菜のハシッコがこんな感じで風に吹かれています。

 

いつか、夏野菜の端っこも利用できるようになったらいいと思いますが、それはまだ少し先の課題です。

お肉の食べ残しはどうするか…?それは堆肥にするなんてもったいないので食べきることを考えた方が良さそうです。

はじめに [3] 時間がかかるところが特徴

時間、かかります

 

野菜のハシッコに含まれる炭素(C)や窒素(N)に、ゆっくり土になってもらいたい。森の落ち葉が土に還るようなイメージで。(イメージです、イメージ。)

発酵熱が出るような急激な発酵を目指しません。


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春になってもモミガラの姿はそのまま

急激な分解で「数日でごみが消えて、土の体積も増えない」というコンポストがありますが…炭素(C)や窒素(N)の元素が消えるわけはないので、それは「多くが気体になった」ということかな?


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その気体が大量のCO2やN2O(温室効果はCO2の300倍)でなければいいのですが…。

 

わからないので、そのやり方はやめておきます。

 

 

この土作りはお正月をまたぐので、◯年目という表現では、混乱します(私が)。

そのため、最初のチャレンジで作った土を1期生、次の年に作った土を2期生…と呼ぶことにしました。

1期生

ちょっと試しにやってみた年です。       

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     (これで土が作れたらラッキー…)

2018年の秋ごろに始めて、夏に元気なカボチャの「葉が」育ったので、これは良いかもと思いました。

2期生

もう少し計画的にやってみました。これまでに、この土から玉ねぎやジャガイモが育っています。

投入した植物のカケラは、ほとんど姿が見えなくなって、今ではフカフカの土になっています。

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     「めっちゃフカフカ!」

3期生

一応計量して、計算してやってみました。一番新しいので、土の中がどうなっているかまだわかりません。

ともかくズッキーニがぐんぐん育っているので、ひどくはないのでしょう。

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     大きくなったズッキーニ。嵐にも耐えています。

そして4期生

ブログを上げぬまま数ヵ月が過ぎ、冬になりました。今期も土作りを始めています。

(2021年冬現在)

 

はじめに [2] 炭素を地球に返したい

野菜の「はしっこ」は炭素

毎日のようにキッチンから出る野菜のハシッコ。ゴミを減らしたくても皮や種まで全部食べるのはなかなか難しいことです。


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植物は半分近くが炭素(乾燥時)

 

それをゴミとして燃やすと二酸化炭素(CO2)になってしまいますが、燃やさず「野菜を作る土」ができたら最高じゃないか、というわけです。

炭素を土に返す

さらに言うと、「土に炭素を返そう」、という考えがあるそうです。

「1年間で、土の中の炭素を0.4%増やすことができれば、人間によるCO2排出の影響を帳消しにできる」といいます。


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「4パーミルイニシアチブ」で検索

 

その話を読んで、(難しいことは今後勉強しなきゃいけないのですが)野菜のハシッコはコンポストでスピード分解」より「土に返して貯めておきたい」と思ったのです。

そしてまた野菜を育てる


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庭で野菜が採れること

小さな庭なので「自給自足」なんて目指せるわけもありません。

でも「食料危機」がやって来るというご時世、自分で野菜を育てるハードルが下がるのは気分的にも大きなゆとりになる気がします。

 

 

 

はじめに [1] 土を買わずに、作りたい

こんにちは。
庭で野菜や花を育てているおばさんです。


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↑写真は、「2期生」(2年目)の畑で育っているジャガイモです。

土を買い続けたくない

野菜や花を育てるとき、苗と一緒に買わなければいけないのが土です。
かなり頻繁に買います。


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庭のジャリでは花は育たないし、
一度買った土も雨や風で目減りする…

 

すると気になります。

この土の材料は、どこかの山を削って作っているんだろうか。
心に「平成狸合戦ぽんぽこ」が浮かんで申し訳ない気持ちになります。

 

腐葉土には外国産も多い。雑草やジャガイモの皮などの「植物」なら家にたくさんあるのに!

 

そういうわけで、家の敷地のジャリと、家にある「植物」を使って畑の土を作ってみようと思いました。

 

机上の空論かもしれないけど

私には農業の経験も知識もありません。


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ネットと図書館の本を頼りに…

 

庭も、1年に1つの畝で試すのが精一杯という小さな場所です。

初心者のチャレンジを、記録していきます。

どうぞよろしく。